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仮想空間(リト✕春菜)

実用化された仮想空間と言うものは、とかく便利なものだ。
内部世界ではどんなに派手に騒ごうが喚こうが、
その声も物音も現実世界には一切届かない。
コンピューターゲームに転用出来る技術力が伴うのなら、
それは理想的なバーチャルゲームを形成する事が出来る。

外宇宙から見て科学力の遅れは否めない地球人にとっても、
例えばXB○X360等のオンラインゲームをプレイする事を考える事を
引き合いに出して頂ければ、幾分馴染みやすいだろう。
仮想空間内でどれだけ動こうが、チャット機能で他者と会話しようが
その内容が隣の家の無関係な住人に漏れる事は、まぁ無い。
テレビの音量を大きくするとかであれば話は別だが、
それならテレビの電源は切っておけば良い。
テレビがついていなくとも、ハードウェアの中ではシステムが稼働し続け、
ゲームは常に続行中である。
それを外部から視認する事が出来ないだけの話だ。

今、結城家にしつらえられた仮想空間は、それの上位版だった。
いや、上位と言うには、あまりに次元が違い過ぎる。
現代の地球にあるテレビゲームとは基礎理論から異なる。
視界はテレビ画面などというケチな範囲には無論収まらず、
感触はコントローラーの振動などという矮小な触覚に留まらず、
音の臨場感は直接耳朶を震わせ耳小骨を刺激する。
現実と遜色無い、もう一つの現実と呼んでさえ
差し支える事などないと言い切れる空間が、そこにあった。
遅まきながら執り行われた、結城家での新年会。
ナナとモモの姉妹がこの日のためにプログラミングしておいた仮想ゲームは
良い意味でも悪い意味でも、異様な盛り上がりを参加者達に与えた。
セクシー過ぎる下着に強制お着替えさせられた女子高生、
半袖で変質者にストーキングされる小学生、
犬に犯されるエイリアンなど、仮想空間内での双六は
参加者達に様々な災難を振りかけていった。

そんな中、もう少しでこの常軌を逸したゲームにも
終わりが見えてきたかと思われた頃。
「おおっ、スペシャルイベント発生だー!」
トップでゴール直前まできていたリトと同じマスに、
何の因果か、春菜が辿り着いた事で、事態は一変した。
ナナがあげる歓喜の声は、こういう時
すこぶる不吉な響きをもってリトの耳に突き刺さる。
そもそもが、ララの妹なのだ。
この双六も、ララ同様のイタズラ心が下地にある事は、容易に理解出来る。

問題は、ララに欠けており、ナナが意図的に避けようとする方面の知識を
臆面なくネタとして盛り込める、作中最強の性悪が、姉妹の中にいた事だ。

「今回の指令は同じマスに止まったお二人でヤッていただきまぁす」

モモのその指示は、リトにとっても春菜にとっても、
さながら赤紙を突き付けられたかのごとき重圧を孕んでいた。
「や、やるって一体……」
「モモちゃん、一体何をしたら良いの?」

この時、聞かなければ良かったのである。
迂闊にそんな事を聞かなければ良かったのである。
迂闊に問いただしたりすれば、その瞬間閃いたモモが
本来の指示内容とは異なる指示を出して
リト達を困らせてやろうなどと考える事は、無かったかもしれない。
「二人にはここで……モガモガ!」
モモは、指示を出そうとしたナナの口を、両手で塞いだ。
「ここで何をするのか……気になります?お二人とも」
そりゃあ勿論、とリトが答えるより早く、モモは仮想空間の映像表示を切り替えた。
「私、ちゃんと言ったつもりなんですけどね。
『ヤっていただきます』……って」

同じくゲームに参加していた猿山達からは、リトと春菜の姿は見え無くなった。
二人のいたマスだけが黒い箱に覆われたかのようになり、一切の光を通さなくなったのだ。
それは例えばBLEACHの黒棺のようでもあれば、
ネウロの『箱』を巨大にしたようでもある光景だった。
しかし内部の人間からは外の様子がよく見える。
二人のいるマスだけ外界から隔絶し、さながらマジックミラーのように
外からは見えず中からは見えるような、都合の良い空間にしたのだと
モモが説明してくれなければ、二人は全くその事に気付けないままだったに違いない。
「あ、すげぇ。確かにここ、見えないけど壁があるみたいだ」
パントマイムのごとく空気の壁に手を触れたリトにならって、
春菜もその透明に見える壁に恐る恐る手を伸ばした。

「おーいリト!一体中はどうなってるんだー?」
「おう猿山。今んとこ何も起こってないけど……」
どうやら音声は通じるらしい。
数マス離れた位置にいる猿山の声は難なく聞き取れる。
テレビゲームに例えるなら、音声出力端子だけ残して映像端子を抜いたようなものだ。
これを仮想空間全面にでなく、ピンポイントで1マスだけに適用出来るあたり、
デビルーク星人の技術力の高さを見過ごす事は出来ない。
先程春菜がリサミオにペッティングされていた時も
そのマスでやり取りされている行為の映像や画像だけは
一切他の参加者達には見えなかった。
あれも同様の技術によるものだろう。

「アッ、んくっ、う……やっ、やめっ……」
「だったら、大人しく黙ってなさいな」
「わかっ……わかったから……も、やめ……」
ナナとモモの、何をやっているのか判然としない妖しい声だけが
マス目の上に留まり続ける参加者達の耳に届く。
次にリトと春菜の上空に映像が復活した時には、
喜色満面の笑みをたたえて勝ち誇るモモと
何故か尻尾を湿らせて半泣きで頬を紅潮させたナナの姿が映った。
「えー、それではですね。お二人には今から、そこでヤって頂きます」
「だ、だからヤるって、何を……」
「んもう、まだとぼけるんですか?
外からは見えない密室の中で若い男女がする事なんて、そう多くないでしょう?」

モモの言いたい事は、さすがに鈍感なリトにも、多感な春菜にも理解出来ていた。
だがこれも、いつものトラブルの一種。
適当に慌てふためいて戸惑っていれば、
何かのアクシデントで有耶無耶になると、リトはタカをくくっていた。
横で俯いてモジモジしている憧れの春菜と、仮想とは言え愛し合えるのなら
それも吝かではないにしろ、そう話がうまくいく筈がない。
どうせこのアナウンスを聞いていた唯辺りが「破廉恥な!」と言って
双六のルールを無視して殴りこんでくるか、
出歯亀しようとした猿山が何とかしてこの壁を壊してしまうか。
或いは期待して春菜に手を伸ばしかけた瞬間にモモの差し金でヤミが襲ってきて
「あらぁ残念でしたねぇリトさん」と何食わぬ顔で笑うモモ、というのも想像に難くない。

……と思っていたのだが、どうにもその気配が無い。
と言うより、このアナウンスを聞いて尚、猿山達の表情に変化がない。
「おい、コレまさか」
「あ、言い忘れてましたけど、今回の指示はお二人にしか聞こえてませんから」
「えぇっ!?」
追い討ちをかけるモモの一声。
どうやら冗談ではないようだとようやく気付き、
リトと春菜はお互いに顔を見合わせて汗を垂らした後、
恥ずかしくなってすぐに顔を逸らした。
「ちょっと待てよ、いくら何でもこんなゲーム感覚で……」
「あら、別に構わないでしょう?
バーチャルなんですから、ここで何やっても現実には影響しませんわ」
臆す春菜も、リトに援護射撃をする。
「バーチャルでも、そんな簡単に裸見られたり、そ、その……
もっと凄い事したりとかって言うのは、流石にちょっと……」
だがモモも負けていない。
そもそも、春菜ごときが口で勝てる相手ではないのだ。
「あら、じゃあ春菜さん、リトさんとしたくないんですか?」
「え、えぇっ!?イキナリそんな事聞かれても!」
「どうなんですか?リトさんの事嫌いですか?」

モモは完全に春菜の気持ちを見抜いていた。
見抜いた上で、逃げ道のない誘導尋問を仕掛けているのだ。
リトの事を好きである以上、ここで嘘でも「結城君は別に好きじゃない」
などと言える器用さや、希望を自ら捨ててしまう度胸は、春菜には無い。
また、回答を保留して「今はまだわかりません」などと言う嘘もつけない。
彼女に出来る事は、今ここで本当の気持ちを伝える事しか残されていないのである。
幸いにして、指示内容はリト以外には聞こえていない。
外に聞こえないよう小さな声で気持ちを伝えれば、
外の者達に中の様子を窺われる愚は犯さずに済む。

春菜は深呼吸を四回は繰り返した。
一度深呼吸して、意を決したかと思いきや、再び深く息を吸い込んだ。
そうして吐き出し、今度こそと思った瞬間、また深呼吸。
それを四回繰り返し、自分を律してリトを正面から見つめた。
ここで目を逸らすな。
ここでピントのぼけた言い回しに逃げるな。
ララに対しては抜け駆けになるかもしれないが、どの道恋のライバルとはそういうものだ。
同着で一位になる事など、普通は出来ない。ならばどちらかが抜け駆けになる。
であれば、それが自分である事に、罪悪感を持つ必要はない。
そう自分に言い聞かせて、深呼吸の後更に一分は経過してから、
とうとう春菜はリトに自分の気持ちを伝えた。

「わ、私……結城君になら、良いよ……」
70点。
モモは心の中で、春菜の告白を採点した。
ここで「結城君になら良い」ではなく「結城君が良い」とでも言っていれば
ウブな彼女には満点をあげてやっても良かったのだが。
「西連寺……」
マイナス30点。
結城リト、惜しい男。0点にすら及ばない。
こういう場面でこそ「春菜ちゃん」あるいは「春菜」と呼んでやれば良いのに。

満点を取れなかった二人を、罰として
少し焦らせてやろうと、モモは姦計を巡らせた。
「お二人とも、早く終わらせて下さいね?
お二人が終わらせないと次が進まないですし、
何より他の人達が勘ぐって様子を見に来るかもしれませんしね」
「えっ!?そ、そんな事言われたって……」
「第一ここ、音や声は外に聞こえるんでしょう?そんなの……」
春菜は、言った後で、思わず口を噤んだ。
『音や声は外に聞こえるんでしょう?』という彼女の声そのもが、既に外に聞こえている。
一体中ではどういう指示や会話が交わされているのかと、
猿山達が気にしてしまったのが、壁ごしにでも表情から容易に読み取れた。
「なら声は抑えれば良いじゃないですか。
簡単な事です。音も気をつけて下さいね?」
軽々しく言ってくれる……。
なるほど、ナナが止めようとするわけだ。
恐らくモモの独断専行である事を、今更リトは疑わなかった。
葛藤がせめぎ合う。
こんな成り行きで仕方なしにではなく、この人とはもっときちんとした場所で
然るべきタイミングとムードをもって愛し合いたかったという考えは
リトも春菜も互いに同じくだった。
だが所詮は仮想空間、所詮はゲームのようなものだ。
いつしか本当にリアルで抱き合える日を迎えるための、予行演習と思えなくもない。
無論その目に見え、その肌に触れられる互いの姿は生身と遜色無いのだから
予行演習だと思いこもうとする事自体が既に浅薄な逃避かもしれないのだが。
兎にも角にも、この行為は手早く終わらせなければならない。
彼らが行為を終わらせなければ、ターンが終了した時に彼らがサイコロを振れない。
そうなればゲームは遅滞するし、訝しく思った猿山達が様子を見に来る可能性もある。
その場合、ルールを一時無視して歩き出す猿山達を、モモは止めはしないだろう。
壁のすぐ向こう側で首を傾げながら呼びかけてくる友人達に
聞こえないようにと必死で声を抑えながら、肉と肉を交わらせる事になってしまう。
そうなる前に、何としても早くこの交わりは終わらせなければならなかった。

少し離れた位置で、友人が、妹が、同居人が
和気藹藹とサイコロを振っている声が聞こえてくる。
危うく美柑と猿山が同じマスに止まりかけたようだが、
わずか1マスの差でどうにかそれは回避出来たようだった。
同じマスに止まればどんな指示が出されるのか、
今頃リトと春菜はどんな指示を出されているのか、
それを知らない友人達は、冷や冷やしつつも楽しそうに、
それなりにこのゲームを楽しんでいるようだった。

だがそんな楽しげな笑い声も、今は遠くにあって小さく聞こえるのみだ。
リトと春菜は、高鳴る心臓の音を隠しきれないまま、
唇を重ね合って立ち尽くしていた。
これだけでも彼ら二人からしてみれば、途轍もない度胸が必要だった。
まだ、ただ単にキスしているだけだ。
セックスはおろか、抱きあってすらいない。どころか、服も脱いでいない。
リトの手が春菜の肩に添えられるように置かれているばかり。

うっすら目を開けた少年の網膜に、少女の潤んだ瞳が焼きついた。
泣いているようにすら見える。
事実、それは嬉し涙であった。
念願かなって、中学時代から憧れていた男の子とキス出来た、記念の涙。
たとい仮想空間であっても構わない。
この感触、この胸の高鳴りが、現実でないなどとは認めない。
放心したようにぶら下がっていた両手を動かし、
春菜は自分とリトの胸板の間に挟まるように、その掌を差し込んだ。
服の上からでも、彼の心臓がドキドキしているのがわかる。
その脈動を十分に掌に感じた後は、そっと彼の服の皺を指先で摘まんだ。
離したくないという気持ちがリトにも伝わり、少年は少女の肩に置いてあった手を
少女の腰と背に回すようにして、そっと抱き締めた。

重なり合い、湿り合っていく唇と唇の触れあいは、
柔らかいにも関わらず、何かを固く刻みつけて行くようにも感じられる。
遠くで唯が何事か叫んでいる声が聞こえる。
ララが爆笑している声と、猿山が頓狂な声をあげているのも聞こえる。
聞こえてはこないが、きっと美柑は今頃無言で呆れ果てているだろう。
ちらりと見やった壁の向こう側で、巨大植物が唯を拘束していたような気もしたが
今はそんなものはリト達の意識の埒外だった。

「おっそーい!」
いつまでも愛しむようにキスを繰り返すリト達に、モモが業を煮やした。
この純情でウブな出来たてホヤホヤのカップルは、キスだけでイけるつもりか?
ゲームの進行の都合上、とっとと脱いでとっとと前戯を済ませ、
とっとと両者にイってもらわないといけないのだ。
勿論行為が遅々として進まず、猿山達が様子見に窺うのも、面白い展開ではある。
だがだからと言って、キスばかりを延々と見せつけられても、面白くはない。
牛歩戦術を映している国会中継みたいで苛立たしい。
「舌も使わないキレーなキスはいい加減見飽きました。
こうなったら禁じ手を使わせて頂きます」

せっかくのラブラブムードをぶち壊すモモの声と共に、
リトと春菜の体に変化が訪れた。
正確に言えば、体には変化は無い。着ている服に変化があった。
「お、おいコレ!」
「きゃっ!ヤダァッ!結城君見ちゃダメェッ!」
声は外にダダ漏れだと言う事も忘れて、思わず春菜は絶叫してしまった。
仮想空間の支配者特権が発動し、二人の服が下着まで含めて全て消滅したのだ。
二人は隠すものの何一つない、生まれたままの恰好にさせられてしまった。
思わずリトは両手で股間を隠し、春菜は胸を隠して足を閉じてへたり込んだ。
「何隠してるんですか、二人とも。どうせ相手以外には見えませんよ。
どの道今からヤる事やるんですから、隠したって意味無いじゃないですか、ウフフ」
痺れを切らしているのだろう。
形だけ笑顔を取り繕ったモモの目は、苛立ちと愉悦が入り混じっていた。

本当に外からは見えていないのか?
そっと横目で外を確認するが、猿山達の表情には何ら変わるところがない。
気付いていない可能性も考えられるが、唯の視線は偶然こちらに向いている。
彼女が少しも慌てふためく様子を見せないという事は、本当に見えていないのだろう。
リトは腹をくくった。
「春菜ちゃん、良い……?」
春菜はコクリと声を出さずに頷いた。

仮想とは言え、初体験を他人に見られながら済ませるというのは、
あまり気分の良いものではない。
モモに監視されている点が気にはなったが、二人は構わず行為を開始した。
委ねるように仰向けに寝た春菜の体は、既に出来上がりつつあった。
先程のリサミオのペッティングによって、ある程度高められていたのだ。
拙い舌使いであっても、リトが舐めるだけで、乳首は簡単に勃起出来た。

使いこまれておらず、肉体的にも成長途上で未発達な春菜の乳首は
その根元の乳輪ごと、綺麗な発色のピンクだった。
テニスによるものと思われる、うっすらと日焼けした跡。
二の腕や太股に残る肌の色のわずかな違いの境目を認めると、
今からそこを区別なく好きに蹂躙出来る興奮に、
リトの股間は一層膨れ上がらざるを得なかった。
早速彼女の二の腕に舌を這わせると、日焼けの境目を溶かすように丹念に舐め回す。

くすぐったさに身を捩った春菜の太股に、
硬いとも柔らかいともつかない物体の感触が当たる。
位置的に考えてそれは、彼女が最も欲しいリトの部分に違いなかった。
今まで怖くて直視出来なかったそれを、頑張って見ようとする。
首の角度を変え、自らの足にペタペタと触れるその部分を視界に入れると
春菜は今更ながらに恐怖を感じずにはおれなかった。
こんなもの、どう考えたって入るわけがない。

だが世間の大半の女性は、これと恐らく大差無いであろうものを収容出来るのだ。
姉だって初めての時は今の自分と同じくらい怖がっていたかもしれない事に
思いを巡らせると、何とか耐えられそうな気配もしてきた。

それに、この土壇場になって、リトは春菜の事を「春菜ちゃん」と呼んだ。
平生の「西連寺」という呼び方にはない、温かみと優しさを感じる。
この人ならきっと優しくしてくれるに違いない。
例え不慣れで、優しくしようとしても出来ない、加減の仕方を知らない男であっても、
きっと心は誰よりも優しくあって、自分を受け止めてくれるに違いない。
春菜にはそんな確信があった。

ギターの弦を人差し指で軽く引っ掻くがごとくに、
リトは彼女の乳首を指の腹で弾いた。
硬く、何度倒してもすぐに起き上がるそれは、独立して意思を持つ生き物のようだ。
「もう一度キスして、結城君……」
春菜の求めに応じ、リトは彼女に覆いかぶさった。
今度は遠慮無く、舌を突き出し、唾液を舐め合う。
それもまだ場慣れした男女のそれには遠く及ばない拙さだったが、
淫靡な中にも彼らなりの誠実さ、誠意が覗える。
自分の性欲からではなく、相手のためを思えばこそ、
一所懸命相手を喜ばせてあげようという真実の想いが、
見ている者にも伝わってくるのだ。

やはりこの男、姉一人の夫であるに留まらせておくには勿体無い。
愛人の二人や三人は囲っておいた方が、女達にとっても幸せで、益となろう。
モモはひっそりそんな事を考えながら、当然自分もその愛人候補にノミネートしていた。

リトはキスを繰り返しながらも、その両手は休まず春菜の乳房を揉み続けた。
親指と人差し指で乳首をこねくり回し、掌全体で控え目な乳房を揉み込む。
コツは掴めないが、時折春菜が「んっ」と声を洩らして
体をくねらせるところを見ると、何回かに一回は『当たり』が混じっていたようだ。
しかしその『当たり』だと思えた弄り方も、
次同じように繰り返した時には、反応が薄くなっている。
たまに織り交ぜる程度だからこそ『当たり』は『当たり』として機能するのかもしれない。
或いは同じ事を繰り返しているように思っていても、
相手の女性からすれば微妙に異なる弄られ方になっている可能性もある。
リトは物を言う余裕を失ったまま無言でひたすら春菜の胸を弄り続けながら、
頭の片隅ではずっとそんな、取りとめの無い事を考え続けていた。

やがて雄の興味は――いや、或いは最初からか――雌の股間へと向けられた。
覚悟を決めた筈とは言え、未だぴっちりと閉じられた内腿。
これもテニスで鍛えられたであろう、
細いが弾力も兼ね備えていそうな引き締まった太股と、
未発達な乳房に比例して同様に幼い、
小学生である美柑とそう変わらない程度の薄い陰毛とが、
その奥にある神秘への扉、未知への入口を隠し鎖している。

リトがそこに恐る恐る手を近づけると、春菜は拒むように一層強く太股を閉じた。
「春菜ちゃん、足開いて」
盛りのついた犬のように鼻息を荒げそうになる己を抑えて、
なるたけ紳士的に声をかけるようリトは努力していた。
もっともそんな無理がたたって、顔は引きつり、声は固まってしまっている。
こうして見ていると、ただ臆病なだけの春菜よりも、
リトの方がある意味可愛らしくさえ見えるから不思議だ。
そんな彼にモモも援護射撃をしてやった。
「春菜さん。女の幸せを、わざわざ自分から遠ざける必要は無いんじゃないかしら?」
「う、で、でも……」

春菜はちらと壁の外に目を向けた。
皆サイコロを振って一巡したらしく、次はリトがサイコロを振る番だ。
そのためには今このマスの上で行われている行為を手早く終えなければならない。
この疲れるゲームの合間に、誰しも腰を下ろして、一息ついている所のようだった。
早く終わらせなければ、怪しまれる。
それに、本当に誰にも中の映像は見えていない様子だ。
中で起こっている事が、透明な壁の向こうの参加者達には一切見えていないという事実は
春菜にとっては未だに半信半疑で、盲目的に信じるのは難しい。
だが信じない事には話は進まなかった。
彼女は観念すると、ゆっくりと、最低限だけ股を開いた。
そうして受け入れられたリトの手は、滑り込むように恥丘を下っていった。

これも本来なら、慣れていないリトのテクニックでは、
処女の春菜が快感を得るのは到底難しい筈だった。
しかしリサミオに施された前戯が功を奏しており、
彼女の体はリトの遠慮がちな手マンだけでもう感度良く反応しており、
湿り気が少年の指の一本一本を濡らしていった。リサミオGJ。
リト自身にその気がなくとも、春菜が気を抜けば、
彼の指が勝手に穴の中に吸い込まれてしまいそうになる。
無論リトだって指を突っ込みたいと思っているが、初めて触れるその部分が
果たしてどの程度の事までなら、しても大丈夫なのかがわからない。
下手に指を突っ込んで出血したりしないだろうか。
中の柔らかい粘膜が傷ついたりしないだろうか。
そんな不安でいっぱいだ。
仮想空間だから現実の肉体には影響を及ぼさないとは言え、
だからと言って無茶をしても許される道理は無い。
「ゆ、指……入れて、良いかな……?」
拒絶されるかもしれないという不安を抱えながら問いかけた彼に、春菜は
「そんな事聞かないで……」と呟いた。
それを同意以外の意味でとれる程、リトは鈍感ではない。

きつく絞めつけてくる滑らかな穴に、まずは中指を差し込んだ。
第一関節までなら難なく通りそうだが、第二関節は既に厳しいものがあった。
(あ、あれ?あ、真っ直ぐじゃない……ちょっと斜めになってる、のか?)
初めて内部まで侵入する女性の中は、彼にとっては角度一つとっても不明瞭な器官だ。
そう言えば保健体育の教科書で読んだ子宮やら卵巣やらの断面図では
男根の通り道は確かに入口から腹の方に向けて斜めに昇っていた気もすると
そこに至ってようやく思い当たる。
教科書には載っていなかったが、処女膜を傷つける心配は無いだろうか?
そう考えた矢先、思考を読んだのか、モモが注釈を付け足す。
「心配しないで下さいね、お二人とも。ここは仮想空間ですから。
春菜さんには破瓜の激痛はオミットしておきますし、勿論現実の処女膜には影響は出ません。
それに、中出ししても妊娠なんて勿論しませんから。遠慮無く中に出して下さい」

避妊具を装用するという思考をすっぱり見はぐっていたリトにとって、
ここでおもむろに膣内射精の話を切り出されたのは、青天の霹靂だった。
だが中に出しても問題無いという話なのだから、むしろ都合は良い。
まずは焦って挿入せず、指で様子を注意深く観察してみようと考え、
処女膜裂傷の危険の無いヴァギナの中へ、ゆっくりと指を埋没させていった。
「ひぐっ!ひぃ、ぅあっ……んんっ」
「あ、ご、ごめっ!痛かった!?」
「違……うの……えと、か、仮想空間だから……かな……?
想像してたよりも気持ち良くって、つい声が……」
外で一休みしている猿山達に声が聞かれてやしないかと危ぶみつつ、
春菜は指一本で既に幸せになりつつある己の浅い恋心を恨めしく思った。
この程度で簡単に落ちてしまう程、浅薄な女だったのか。
(それとも、相手が結城君だから……?)
誰にも――勿論リトにも――聞こえないよう、内心で自問自答する。
指一本でさえこれなら、二本、三本と入れられたら、どうなってしまうのか。
たまらない程悶絶してしまい、下手をすれば挿入前にイってしまう可能性すら高い。

それは果たしてその通りだった。
リトの中指が根元まで差し込まれ、中で伸びたり折れたりといった動きをし、
その度に春菜は声を漏らしそうになりながら、背中を弓のようにしならせた。
普段リトの写真を見ながら自室で自慰にふける時でさえ、こんなに至福を得た事は無い。
この過度の快感は、仮想空間を利用したモモからのサービスか、
それとも実際に想い人に秘部を慰めてもらっているからか、判然としない。
しかし後者でありたいと切に願う。
そんな、指一本ですら果ててしまいそうな快楽の波の中、
リトがとうとう、二本目の指を使いだしたのだ。

一度中指を引き抜かれた時には、物欲しそうな顔をして
無言で懇願してしまった自覚が、春菜にはあった。
何で抜くの?お願い、抜かないで。
声に出さずとも瞳がそう訴え、イヤイヤと顔を横に振ってさえいた。
だがリトが指を抜いたのが、飽きたからという理由からではなく、
改めて指を二本差し込むためだったのだとわかった時には、
玩具を買い与えられた幼児さながらに喜色満面の笑みを浮かべてしまった。
「ふぁあ……二本なんてぇ……」
「しっ。声、聞かれちゃうよ?」
「ら、らってぇ……」
もはや聡明で知的、健康的でいて儚げな
平生の春菜の印象は、どこかへ消えてしまっている。
もっとも『可愛らしい』という、彼女最大の特徴だけは、しっかりと残っている
……のみならず、むしろいつも以上に可愛らしくさえ見える。

「リトさん。単に指の数を増やすだけじゃ、芸が無いですよ。
指だけでも、もっといろいろな動き方があるでしょう?」
リトに発破をかけたモモの声を聞いた時、春菜は、
余計な事を……と焦る反面、良く進言してくれたと、感謝する気持ちも同居した。
アドバイスを受けたリトは二本の指をそれぞれ別々に動かし始めた。
中で指が曲がったり、伸びたり、軽く内壁を引っ掻いたり、回転したり。
それが、二本の指でそれぞれ別々に動いているとなれば、快感もひとしおだ。
「あっ……!い、今のぉっ……一番、気持ち良ひところにぃ……」
Gスポットに偶然指が触れた時には、思わず口元に手を当ててしまったが、
それでも漏れる声を完全に抑えるには至らなかった。
どちらかと言えばただ単に声がくぐもっただけで、音量は変わらない。
まぁ外部の者に聞きとられにくかっただろう点だけ見れば、正解なのだが。
「可愛いよ、春菜ちゃん。いつも可愛いけど、今はそれ以上に」
飾り気の無い素直な感想を思わず口にしたリトだったが、
それは図らずもプレイボーイのごとくに甘ったるい褒め言葉であった。

「もうナカはグショグショだな。指がズブ濡れだ」
馬鹿正直な性格ゆえの率直な感想か、それとも言葉責めのつもりか。
どっちにしろ春菜にとっては良い意味で恥辱を煽られる言葉だ。
「リトさん。優しく中を弄ってあげるのも良いけど、
もうそろそろ激しくしてあげても良い頃なんじゃないかしら?」
またしても余計な……もとい、嬉しいタイミングでのモモの援護射撃だ。
「激しく?それって、どうやったら良いのかな」
「その言葉通りの意味ですよ。リトさんだって自分でする時、
ゆっくりシゴいてるだけじゃ、いつもまでもイケないでしょう?」
ギクッという音が心臓から辺りに鳴り響いたように錯覚する程リトは慌てた。
もっともこんな場面なのだから、男のオナニーについて
今更春菜が拒否感を示す事は無かった。
ただ心の中で(やっぱり結城君もそういう事するんだ……)と妙に感心したのみだ。
自分をオカズにしてくれた事もあったのかな、と勝手に想像する事で、
春菜の膣は締め付けを更に強くした。
「……わかった。じゃあちょっとペース上げるぜ。
痛かったり、辛かったら言ってくれよな、春菜ちゃん」
そう言うとリトは、一息置いてから、突っ込んだままの二本指を
おもむろにハイスピードで出し入れし始めた。
「あっ!アッ、ンンッ!アァアあっあァぅうっ……む、んむぅ~っ!!」
高速手マンに思わず叫びに近い喘ぎ声を上げてしまいそうになりながら、
何とか手で口を抑えて声の漏れるのを堰き止める春菜。
だが最初の方の声は既に誰かに聞かれてしまった可能性がある。
それにこの先も声を我慢し続けられるとは思えなかった。
たっぷりの愛液が潤滑油になりながら、リトの手の動きに合わせて外に飛び散る。
このか細い体のどこにこれだけ貯えていたのかと思える程の量の愛液が、
空気中に、床に、何よりリトの前腕に迸っていく。
グチュグチュと盛大な音を立てる中に、手と臀部がぶつかる肉の音がかすかに混ざる。
いかに声を押し殺していたとしても、この体から出る音のハーモニーは止めようがない。

一番近いマスにいた美柑が、音に気付いてこちらを見る。
目があった……気がしたが、無論向こうからは見えていない。
音の正体にさえ気付いている様子は無い。
これが例えば唯なら、おそらく音だけで気付かれていただろう。
「ふぐっ……ふっ、んんむ……むぁ……もう、らめへぇ……ンァアッ!!」
春菜は最後の最後で、どうしても声を出してしまった。
美柑に聞こえたのは最後の「ンァアッ!!」の部分だけだったが、
中でどうせロクでもない事が起きているのは、想像に難くなかった。
先程猿山と危うく同じマスに止まりかけていた時も、
ひょっとしたらスペシャルイベントとして、今リトと春菜を見舞っているような
あまり昼間から言葉には出来無さそうな行為をさせられていたのだろうか?
それは美柑にとっては悪い想像だった。

リトが指を引き抜いた時には、その場に既に水溜りが出来上がっていた。
独特の甘い匂いが立ちこめる。
「これ、後で他の奴らがこのマス通る時にマズくないか?」
「大丈夫ですよ、リトさん。ここは仮想空間ですから。
そのマン汁だって全部バーチャルです。後からいくらでも消せます」
それを聞いて安心した。
春菜をイカせる事も出来たわけだし、これで指示内容は完遂。
後は透明な壁が取り払われ、何食わぬ顔してサイコロを振って、先へ進めば万事OK。

……そんな風に考えていたのは、
リトが自分で思う以上に、紳士的だったからだろうか?
「あらあら?
リトさん一人だけ、何かに納得したような爽やかなお顔をしてらっしゃいますね。
ここまでコトが進んだのに、このまま何もせずに終われるんですか?」
「え゙……」
「だとしたらリトさん、凄い男性ですね。
普通だったらここで我慢出来なくなって、女の子を襲っちゃうと思うんですが……
無欲というようにも見えませんが、女性に対して過剰に優しいのかしらね?
でも本当に春菜さんの事を大切に思うのなら、
最後まできっちり犯してあげるのが、本当の優しさだと思いますけど」

ゆっくり振り向くと、春菜が潤んだ眼でリトを見つめていた。
既に一回イっているにも関わらず、まだリトを欲しているらしかった。
「お願い、結城君……私、指だけじゃ……」
「で、でも春菜ちゃん!指示内容は二人でえっちする事なんだし、
それはもう達成した筈だから、これ以上無理しなくても……」
「無理なんか、してない。お願い、結城君のが欲しいの……」
先程まで足を開くのにも抵抗があった羞恥心はどこへやら。
春菜は足をM字に開いて、蜜の滴るそこを指で拡げた。
その奥は赤黒く、暗くてよく見えないが、
そこへ挿入する事は、格別の快感とリトには思えた。
「リトさん。私は、お二人でヤって下さいって言ったんですよ?
本番無しじゃヤった内には入りませんよ」
モモの駄目押しは効果覿面だった。
リトは観念した風を装っていたが、内心では春菜と、
仮想とは言え本番が出来るという喜びに溢れていた。
膣が斜めだという事は先程指で学習していたし、
仮想空間だから処女膜も無いし、何より春菜は一度イっている。
愛液は豊富に流れ出てくるから、男根を挿入するには手古摺る事は無かった。
ちょっと腰を浮かせたり、春菜の尻を両手で持ち上げたりといった程度で事足りる。
中はまだドロドロに柔らかく、何かに似ている感触だとリトは思う。
それが焼き肉屋で食べる内臓系の肉の、焼く前の状態だと思い至って、
そもそも膣だって内臓なのだと妙に感心するのに、然程の時間はかからなかった。
「ハァッ、ハンッ!あ、あぁ……ッ」
「声出しちゃ駄目だよ、春菜ちゃん……」
ヒソヒソ声で耳打ちする、それすらも微かな吐息を耳朶にかぶせるようで、
春菜はゾクゾクと身を震わせた。
「お、奥まで……ズブズブ、ってぇ……入ってくるよぉ……」

これはまずい。
春菜には少し、冷静な判断能力が欠け始めている。
声の聞こえそうな位置に他のメンバーがいるのだ。
いい加減彼らも、いつまで経っても出てこないリト達を、不審に思い始めている。
リトは彼女の口を塞ぐように唇を重ね、舌を突っ込んだ。
すると今度はそれに意識を奪われたらしく、春菜は彼の舌を舐め始めた。
時折口をすぼめて、まるで吸うように根元から先端まで唇を滑らせる。
お陰でどうやら迂闊な声を出す事は無くなったようだ。
リトは安心して、しかしディープキスは続行したまま、腰を動かし始めた。

奥まで突き刺さった肉棒を一旦引き抜き、
カリ首が入口に引っかかるギリギリまで到達すると、
また勢い良く奥まで刺しなおした。
「ひぃんっ!」
唇を塞がれながらも、春菜は唇の隙間から嬌声をあげた。
雑談にふけっていた参加者達の中から、たまたま気付いたララがこちらを見やる。
だがしばらく考え込む素振りをした後で
「まぁ良いや」といった風に、すぐに興味を失っていた。
「それにしても遅いわねぇ」とボヤく唯の声が、聞こえたような、聞こえないような。

最初は音をなるべく抑えるようにと控え目に動かしていた腰も
やがてそんな冷静さを失ったリトの本能のままに、激しくぶつかり始めた。
パン、パン、パンと、聞く者が聞けば一発で正体のわかる音が小さく響く。
どうせ残りのメンバーの誰もこの音が何なのかわかるまいとタカをくくって
音は相変わらずに消さずにいたモモも、途中から遠慮を考えるようになっていた。
心持ち、ボリュームを少しだけ調整する。
少しは肉のぶつかる音が緩和されたような気がするが、
そんな事を知覚していてられる程、リトも春菜も意識は保っていなかった。
ただ動物の一次欲求に従って、互いに腰を振り続ける。

春菜の両足はリトの太股に絡まり、彼を離すまいとする。
いよいよ誤魔化しきれない程音が激しくなってくるに従い、
モモはとうとう音量をゼロにした。
これで壁の中の音は、声も水音も含めて、全て外には聞こえない。
もう安心して最後までヤって下さいねと伝えてやろうとしたモモは、
声をかけようとした相手が二人とも一心不乱に乱れている様を見て
(これはどうせ聞こえてないですね)と、苦笑い混じりに溜息を零した。

「あっ、あっ、あっ、あっああぁあぁあっぁああっあっ!!
ひゅごい、よぉ……!イっちゃぅう!イっひゃうよぉゆうきくぅん!!」
「ア、あぁ……俺も、もう……」
「二人でぇっ……二人でいっひょにぃ……んあぁあっ!
アァァアアァッァァァアッァァッァァアァァッァァァアアアァ!」

じっとりと汗ばんだ肌も、こぼれた精液と愛液で汚れた床も、
モモの調整一つで綺麗さっぱり、何事も無かったかのようになった。
リトも春菜も元通り服を着て、透明な壁も解除され、
外には待ちくたびれた猿山達が大きな欠伸をしながら待っていた。
ゲームの進行都合上、時間をおしていたから、余韻に浸っている暇は無かった。
「今度またゆっくりと、現実に『しよう』ね」
どちらからともなくそう口約束をこっそり交わして、二人はゲームに戻って行った。
春菜の希望で、せめてゲームが終わるまでは、
中に残った分の精液は消去しないままで。
(あ……降りてきた……)
重力にまかせて膣内を流れおちるリトの精液の感触はまだ熱く、
しばらくはその味を忘れないでいたいと少女は願い続けた。

サイコロを振り、マスを移動すると、リトより先に春菜がゴールインした。
「西連寺が一着かぁ」
「よーし、ドンドンいくよー!」
ノリノリなメンバーが次々とサイコロを振り、マス目を移動していく。

偶然リトと同じマスにララが止まった時、リトと春菜とモモの間で、
一瞬だけ気まずい空気が流れた。
「な、なぁモモちゃん……まさかララとも……?」
「えっと、これはさすがに……」
モモが困って春菜の方を見る。だが意外にも、春菜はにこりと微笑んでいた。
「良いわよ、結城君。やっぱり抜け駆けは良くないから。
今度はララさんとクリアしてあげて」
「春……さ、西連寺!それ正気で言ってんのか!?」

「ほえ?三人とも何の話してんの?」
「そうだぜリト、俺らにもわかるように説明してくれよ」
「いや、何となく聞かない方が良い気が……どうせリトの事だし……」
「まぁ学校の風紀に関係無ければ私は興味無いけど」
当事者以外の全員が事態をよくわかっていないまま、モモと春菜はコクリと頷いた。
リトとララのいるマス目だけが透明に壁に包まれ……

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