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Yami To Loveる

「全裸決定――!!」
(しまっ…)

リトに気を取られ、イロガーマから目を切った瞬間。
金色の闇はイロガーマの口から飛び出た粘液を避けられないことを悟った。

「あうっ…」

ビチャァァ!!
粘着質な音と共に気色の悪い感触が体全体を覆い、少女は不快さに顔を顰めた。
同時に、粘液をモロに浴びる形になった漆黒の戦闘衣がジュゥゥという音とともに溶け落ちていく。

「い!!」
「い、いやっ…!」

顔を爆発させながら後ろを向くリトに構わず、金色の闇は胸を両手で抱えるようにしてしゃがみ込む。
宇宙でもトップクラスの知名度を持つ戦闘者である彼女も、一人の年端も行かぬ少女であることには変わりはない。
羞恥と屈辱に震え、両腕をかき抱く姿は直前までの凛々しさも相まって、可愛らしさを見る者に感じさせた。

「おおっ! いいザマだもん金色の闇!」

一方、惨状の仕掛け人であるラコスポは喜色満面であった。
自分に逆らう小娘をすっぽんぽんにひん剥き、追い詰めたのだから無理もない。
もっと近くで少女の恥態を見てやろう。
優越感とエロ根性全開で少女に近寄ろうとするラコスポ。
だが、彼は勝利を確信していたが故に気がついていなかった。
自分が今隙だらけであるということを。
そして、その隙に乗じて背後に迫ったララが拳を振り上げていたということを。

「さあて、ガマたん。もっと近くによ」
「ラコスポ」
「れ…って、へ? ラ、ララたんっ!?」

ラコスポはかけられた声に振り向き、戦慄した。
目に入ったのは怒気を漂わせているララの姿。

「ガ、ガマたん! ララたんを――」
「ヤミちゃんに、なんてことするのーっ!!」
「ちょっ…ぶ、ぶぎゃああああ!!??」

ドゴバギドガボゴメキャズドン!!
すっかり油断しきっていたラコスポはなすすべもなく騎乗していたイロガーマ共々ララのラッシュをくらう羽目になる。
目にも留まらぬ高速連打、そしてトドメの右ストレートによって彼は空の彼方へと吹き飛ばされてしまうのだった。
(き、気持ち悪い…っ!)

ドロッとした感触が真っ白な肌をトロトロと滑り落ちていく。
肌にまとわりつくようにへばりついた粘液に金色の少女は不快さを隠せずにいた。
とはいえ、衣服が溶け落ちた今、少女はそれを拭う術を持たない。
だが、どうしようもなく蹲っているだけの彼女に近づく一つの影があった。

「つーか強すぎだろララ…」
「え…?」

ふわり。
金色の闇は自身を覆う優しい布の感触に目をきょとんと瞬かせた。
ゆっくりと振り向く。
そこには、飛んでいったラコスポを見ながら冷や汗をたらしている少女のターゲットの姿があった。

「結城、リト…?」
「こ、これも着とけ」

肩にかけられたのはジャンバー。
そして、戸惑いに揺れる瞳の向こうではリトが上着を差し出していた。
リト自身は顔を真っ赤にしてあらぬ方向を向いているため表情を窺うすべはない。
だが、雰囲気から伝わってくる気配に邪なものは一片も見当たらず、金色の闇は僅かに感情の波を揺らした。

(どうして…)

少女にはわからなかった。
肩にかけられているのも、差し出されたものも彼の服である。
つまり、結城リトは自分の服をこの寒さの中自分に提供しようとしているのだ。
勿論、裸の女の子に対する行動としては納得できる。
しかし、自分に対して行う行動ではない。
何故なら、自分は掛け値なしの本気で彼を殺そうとしたのだから。

「なんのつもりですか」

軽く殺気すら込めて問う。
優位な立場を確信しての施しならば受けない。
そういった意思を込めての声音だった。

「な、なんのって…だってお前、その……は、はだか…じゃんか!」

だが、リトは怯えるでもなく、ただ慌てた声でそう返した。
そんな少年の姿に金色の闇はまるで珍獣を居つけたかのようなポカンとした表情を作る。
――そういった表情をするのは初めてであるという自覚もないままに。
「…それだけですか?」
「そ、それだけで十分だろ!」

まるで聞き分けのない子を叱り付ける様なリトの怒声。
ナンセンスな発言に少女の思考は混乱した。
しかし、裸のままでいられないのも事実である。
金色の闇は半ば機械的に服を受け取り、それを身につけていく。

(暖かい…)

つい先程までリトが着ていた服は、彼の体温が残っていた。
その服は戦闘衣とは違い、耐久性も機能性もないただの服に過ぎない。
当然、背丈も合っていないためサイズもぶかぶかだった。
けれど、そのぬくもりはどこか安心を与えてくれる。
少女は無意識の内にぎゅっと服の裾を握り締めていた。

「あとこれ、気休めだけどないよりはマシだろ」

そんな少女の様子を真っ赤な顔のまま視界の端で確認したリトは、やはり明後日の方向を向いたままハンカチを差し出す。
少女はそれを大人しく受け取るとゆっくりと肌にこびりついている粘液をふき取り始めた。

「…感謝は、しておきます。結城リト」
「恩に着せるつもりはないからそんな神妙にしなくてもいいって。あ、でもお前これから」
「リトーっ!!」
「ど――ぐえっ!?」

どうするんだ?
そうリトが問おうとした時、彼は飛びついてきたララに容赦なく押しつぶされた。
当然、リトはすぐさまララを跳ね除け立ち上がり憤慨する。

「いっ、いきなり飛びつくなララ! 危ないだろーが!」
「あはっ、ごめんねっ」
「ったく…けどお前、大丈夫だったのか?」
「え、何が?」
「手とか…いや、なんでもない」

一方的なフルボッコを見ていたリトはララが怪我をしているなどとは欠片も思ってはいなかった、
が、あれだけ殴れば手が傷ついていてもおかしくはない。
そう心配しての言葉だったが、ララの表情は元気そのものであり、手も傷ついているようには全く見えない。
まあ、ララだしな…
すぐにそう結論を下したリトは順調に非現実に染まっていた。
「ところで、ヤミちゃんは大丈夫?」
「ん? ああ、ケガとかはない…んだよな?」

こくり、と頷く少女にリトはほっとしつつすぐに目をそらした。
リトの服はしっかりと少女の小柄な体を覆っていたのだが、逆にそれが背徳的な色気を醸し出していた。
正直、根が純情なリトには目の毒以外の何者でもない光景だったのである。
幸い、ララも金色の闇もそんなリトのリアクションを不審には思わなかったのだが。

「そっか、よかった! じゃあラコスポもやっつけたし、これで一件落着だね!」
「ちょっと待ってくださいプリンセス」
「へ?」
「まだ終わっていません。私の処遇が決まっていないでしょう?」
「処遇って…なんでヤミちゃんを?」

心底不思議そうなララの表情。
金色の闇はそんな王女の姿に溜息を抑えることが出来なかった。

「だまされていたとはいえ、私はそこの結城リトの命を狙い、あまつさえプリンセスと敵対すらしました」
「そういわれても、私は別に気にしてないし…ね、リト?」
「そこでオレに振るのか…まあ、もうオレの命を狙うとかそういうのはないんだろ?」
「ええ、ラコスポが契約違反を行っていた以上、これ以上結城リトを害する気はありませんが…」
「それならいいよ、もう過ぎたことだし…こんなことにも慣れてきたしな」

後半はぼそっと言ったリト。
だが、彼の苦笑と共に発せられた言葉に金色の闇は大きく目を見開き、呆れた。
先程のことといい、お人よしにもほどがある。
地球人は皆こうなのか。
いや、少なくとも目の前の少年のような人間は見たことがない。
金色の少女は戸惑い、結局は

「あなたは変人ですね」

と憎まれ口を叩くしか他はなかった。

「いや、せめて変わった人とか言ってくれないか?」
「自分の命を狙った人物をこうも簡単に許すような人を変人以外どう呼べと? それとも、何か下心でもあったのですか?」
「し、下心!? な、ないない!」
「顔が赤いです。やはりえっちぃことを…」
ギロリ、と睨んでくる少女にリトはうろたえ焦った。
勿論、リトにそんな気はないし、金色の闇もそれをわかっているのではあるが。

「あれれ? なんか二人とも仲良しさんだね?」
「プリンセス、あなたの目は節穴ですか」
「えーでも地球のことわざにケンカするほど仲が良いって…」
「私は地球人ではありませんから」
「むう…」

少女の屁理屈(?)にぷくっと頬を膨らませるララ。
無表情にスルーする金色の闇。
そんな光景にリトはついさっきまでの騒動を忘れ、くくっと笑った。

「…何を笑っているんですか」

無論、それを見逃さなかった金色の闇に睨みつけられるのはお約束ではあったが。

「うえ!? あ、いや…そうだ! ララ。何だよ、さっきから『ヤミちゃん』っての」
「え? だって金色の闇って名前なんでしょ?」
「いや、それは本名じゃないと思うけど…」
「いいですよなんでも…名前になんか興味ないですし」

咄嗟に話題をそらすべくリトが問うた一言にララはあっさりを答えを返す。
だが、金色の闇は言葉通り興味なさげにラコスポが飛んでいった方向を見つめていた。
なお、ペケが至極まともな突っ込みを入れるが、誰もそれを気にするものはいない。

「いや、興味ないってお前…あ、そうだ。ララ、服を取ってきてくれないか? オレの分とコイツの分」
「あ、そうだね。二人ともそんな格好じゃあ風邪ひいちゃうもんね!」

リトの上半身はシャツ一枚。
金色の闇も上着とジャンバーだけ。
季節的にこのまま放置しておけば確かに風邪を引きかねないのは間違いない。

「蜜柑に言えばオレの分は用意してくれるだろ。コイツの分は…まあちょっと小さいかもしれないけど、蜜柑のを借りてくれ」
「りょーかいっ! じゃあ超特急で取ってくるね!」

リトの頼みを受けたララはびゅーんと擬音を残してその場を去っていく。
そして、場にはリトと金色の闇が残された。
(やべ…どうする?)

リトは寒さに震える体を抱きしめつつあからさまに狼狽した表情で視線をさまよわせる。
もう危害を加えないとは言っていたものの、ついさっきまで自分の命を狙ってきた相手と二人きりである。
これで緊張しないはずがない。
まあ、リトの場合はどちらかというと男物の上着だけとう格好の美少女と二人という部分が強い原因となってはいるのだが。

「結城リト」
「な、なんだ!?」
「そう身構えなくてもいいですよ。とりあえず今日のところはもう何もする気はないですし」
「そ、そうか…って、え? 今日のところは?」

リトは不吉な台詞に一歩後ずさった。
金色の闇は後ろを振り向いたまま微動だにしない。

「プリンセスの手前、ああいいいましたが…一度受けた仕事を途中で投げ出すのは私の主義に反しますから」
「から…?」

更に不吉さが増した言葉にリトは更に後ざさる。
だが、それゆえに彼は気がつかなかった。
目の前の少女が服の裾を握り締めながらチラリとこちらを窺うように視線を向けたことを。

「結城リト。あなたをこの手で始末するまで、そしてこの服の借りを返すまで私は地球に留まることにします」
「へ?」

ぽかーんと目と口を開くリトを余所に少女はもう言うことはないとばかりに口を閉じた。
かくして、結城リトの周囲にまた一人宇宙人が定住することになり
――そして、彼を巡る恋のトラブルを彩るヒロインが一人追加されたのだった。

 

なお、余談ではあるが、リトのジャンバーと上着は帰ってこなかった。
リトとしては貸しただけのつもりだったのだが、それを口に出そうとするたびに大事そうに裾を握っていた少女の姿を思い浮かべてしまったからだった。

 

 

 

 

 

「バレインタインデー、ですか…」

悲喜こもごもの男女がそれぞれの足取りで歩く朝の雑踏。
金の髪を持つ黒衣の少女がベンチに腰掛けていた。
手には『宇宙人にもわかるバレンタイン!』と表紙に書かれている本。
そんな少女の姿を人々は奇異なものを見るようにして通り過ぎていく。

「地球には理解しがたい文化があるのですね」

ふぅ、と溜息一つ。
少女――ヤミはぱたんと本を閉じる。

(しかし、チョコレート…あれはなかなか美味でしたね)

本日のメインアイテムともいえるお菓子。
女性が親しい、あるいは恋する男性に渡すとされる甘い食べ物。
ヤミは鯛焼きの具という形ではあったが、それを食べたことがあった。
スタンダードな餡には及ばないものの、あの甘味は今でも舌に残る美味しさだ。
チョコだけ、という形ではまだ食べたことはないが、きっと美味に違いない。
だが、今考えるべきはチョコそのものではない。
食欲をそそられながらも金の少女はゆっくりと頭を振る。

「男性…」

現在、地球にいるという条件で少女の知り合いの男性といえば一人しかいない。
結城リト。
現在進行形でターゲットにロックオンされている少年だ。
ちなみに、ザスティンは当然カウント外である。

(このようなくだらない催しに参加する義理はありませんが)

彼には恩がある。
いずれ仕留めることになる標的といえども恩は返さなければならない。
だが、自分の命を狙う女からチョコをもらって喜ぶかどうかはかなり怪しいものがある。
とはいえ、あの少年は容姿からして平々凡々だ。
女性からモテるタイプにはあまり見えない。
ならばあげないよりはあげたほうがいいだろう。

そんな失礼なことを考えつつ、ヤミは立ち上がる。
目指すは向かいの店のチョコレート売り場だ。

「キャッ!? な、何なのこのコ!? 凄い力…っ!?」
「っていうか跳んだ!?」
「髪が、髪がーっ!」
「私を踏み台にしたですってー!?」

血走った目でチョコを確保する女性たちもなんのその。
ヤミは己の能力をフルに活かしてきっちりとチョコレートをゲットするのだった。

 

「…あれ、ヤミちゃん?」
「プリンセス?」

無事(?)、チョコを手に入れたヤミは彩南高校にやってきていた。
いうまでもなく、リトにチョコを渡すためだ。
だが、そこでバッタリ出会ったのはきょとんとした表情でこちらに視線を向けるララだった。

(…これは少々まずいですね)

ララはリトを好いている。
それは先日の一件で重々承知の事実だった。
である以上、自分がリトにチョコを渡すことを知られるのはまずいかもしれない。
そう即座に思考し、ヤミは僅かに眉をひそめる。
だが、実際のところ少女の危惧は杞憂に過ぎない。
何せララはバレンタインを友達みんなにチョコを贈る日と勘違いしているのだ。
仮にヤミがリトにチョコを渡したところで、不機嫌になるはずもなく、むしろ二人の友好を喜ぶことだろう。
まあ、仮にララが正確なことを知っていた所で目くじら等立てるはずもないのだが。

「あ、ちょうどよかった! ヤミちゃん、これあげるね!」

金の少女の思考を他所に、ララは持ち前の明るさを振りまきつついくつかのチョコをヤミへと手渡していく。
そしてヤミがそれを受け取ったのを確認すると「またね!」と返事をする間もなくその場を走り去っていくのだった。

「ありがとう、ございます…」

視界から消え去っていくララを見つめながら、ポツリと一言。
届くはずもないお礼をしながらヤミはゆっくりと視線を下に落とす。
手元には袋に入ったハート形のチョコレートがあった。

(さて、どうしたものでしょうか)

パッと見、それは形が崩れているわけでもなく、毒々しい色をしているわけでも異臭を放っているわけでもない。
いかにも手作りといった感じの極々平凡なチョコレートだ。
ララのイメージからして、料理は下手ではないのかという危惧があったのだが、見る限りそうでもないらしい。
まあ、仮にも一国の姫なのだ、花嫁修業の一環として料理も習っているのだろう。
そんなことをつらつらと思いつつヤミは校舎を見上げる。
ついついやってきてしまったが、学生は今から授業なのだ。
当然、リトもそれは例外ではない。
となると彼に今から会いに行くのは無作法というものだ。

「とりあえず…本でも読んで待っていましょう」

学校という場所には図書室という施設があるということをヤミは知っていた。
読書が趣味である少女にとってその場所は暇つぶしにはもってこい。
チョコレートに関しては後で食事代わりに食べればいいだろう。
黒衣の少女は思い立ったが吉日とばかりに校舎内へと歩を進めるのだった。
なお、彼女の常識にこれが不法侵入であるという概念はない。

 

「…お腹が空きました」

昼休み。
それなりに賑わいを見せる図書室の一角でヤミは無表情につぶやく。
制服も着ず、自分たちよりも明らかに年下に見える美少女の存在に幾人かの生徒が注目している。
だが、少女はそれらの視線を全く意に介さず手元の袋をじっと見つめる。

(プリンセスからもらったチョコ…)

手元に食べ物はこれしかない。
それにこれは自分が食べることを前提にしてもらったものだ、食べることに何の遠慮もいらない。
にも関わらずヤミはそれを口に含むことに躊躇を覚えていた。
別段、毒の気配がするわけでもないのだが、何故か勘が警報を告げているのだ。

(まあ、大丈夫でしょう)

しかしヤミは僅かな躊躇の後、それを食べることにした。
もらっておきながら食べないというのも失礼に当たるし、ララが毒を盛るとも思えない。
仮に毒があったとしても自分の身体はある程度の毒は中和できるようにできている。
何の問題もない。
少女はすっくと立ち上がると図書室を退室しつつ欠片を一つ、口に含んだ。
甘味がふわっと口の中で広がっていく。

(美味しい…)

僅かに、ほんの僅かに頬を緩めながらヤミは続けてチョコを口に含んでいく。
時間的に考えて今からならばリトに会いに行っても大丈夫だろう。
ララから既にこれと同じものをもらっている可能性は高いが
バレンタインというイベントはチョコを多くもらえるに越したことはないという。
ならばきっと彼は喜ぶに違いない。
少年の嬉しそうな笑顔を想像し、少女は微かに口元を緩ませる。

――とくん。

(え…?)

リトの顔を思い浮かべた瞬間、少女の鼓動が一段高く跳ねた。
体調に異常はないにもかかわらず起こった自身の変化にヤミは戸惑う。
とくん、とくん。
だが、心音は徐々に早まっていき、その速度を増すばかりだった。
落ち着け。
高鳴る胸の鼓動を落ち着かせようとヤミはぎゅっと胸元を握り締める。
しかしとくとくとリズムを刻む心臓は速度を落とさない。

(え…え…?)

徐々に体温が上昇し、首の上へと集まっていく。
どうしたことか、胸がきゅんとなり、呼吸が苦しくなる。
症状としてはトランスの使い過ぎの時に似ているが、最近能力を使った覚えはない。
それに、この感覚はトランスの症状の時とは違い、不快ではなかった。
苦しいのに、切なくて、胸がぽかぽかする。

(こ、これは一体…)

初めての感覚に翻弄され、金色の少女は戸惑いを隠せない。
ぎゅうっと握り締められた手に胸の温度が移り始める。
ぶんぶんと首を振り、熱を追い出そうとするも、少年の顔を思い浮かべるたびに体温が上昇していく。
ならば、と他の事を考えようとしても何故かリトのことが頭から離れない。
一体自分はどうしてしまったのか。
わけのわからない症状にヤミは軽い混乱に陥ってしまう。

(と、とにかくどこか人のいないところへ…)

原因は不明だが、体調が優れないのは事実。
今刺客に襲われては碌な抵抗もできないだろう。
危機感を感じたヤミはなるべく平静を装いながら校舎を出るべく歩を進めていく。
しかし、金髪に黒衣、しかも美少女と目立つ要素しかない彼女がよたよたと歩いていれば
それに目を留めた人間が心配をしないはずがない。

「ったく、酷い目にあった…でも春菜ちゃんからチョコもらえたし…って、あれ、お前?」

そう、その人間がお節介でお人よしな人物であれば尚更。
特に、自分の命を狙ってきた女の子に親切にできるような少年であれば――

「ゆ、結城…リト…っ」

どくんっ。
その少年の姿が視界に入った瞬間、一際強く少女の胸の鼓動が高鳴った。
かあっと頬に熱が集まり、赤面していくのがわかる。

「こ、金色の闇!? 一体どうしてこんなところに…いや、それよりお前大丈夫か!?」

通常の状態とはほど遠い少女の姿にリトは心配の表情で駆け寄っていく。
だが、今のヤミとってそれはまずかった。
一歩一歩距離が縮まるごとに鼓動の大きさが増していくのだ。
彼にこの音が聞こえてしまうのではないか。
そう心配になるほどのドキドキがヤミの身体の中で跳ねる。

「大丈夫、です。私に構わないで下さい…」
「そんな真っ赤な顔して大丈夫なわけないだろ!? とりあえず保健室にっ」
「あっ…!」

ビクッ!
少年の背中に背負われる格好になったヤミの全身が硬直する。
戦闘者としてあるまじき隙だらけの瞬間。
だが、その時少女の脳裏に走ったのは後悔でも反省でもなかった。
まるで身体全体が浮き上がるかのような心地よい感情。
そういった経験がない故に、その感情がわからずヤミはリトから降りるべく身体を動かす。
しかし身体は主の意に反して少年の背から離れたくないとばかりに動かない。
いや、むしろより密着するかのように前へと倒れていくではないか。

(大きい背中……っ、私は、何を考えて…)

振動に揺られながらもヤミは不思議な安心感を感じていた。
少女はこうして男に背負われるということは初めての経験だった。
だが、不快感は全く感じない。
むしろ心地よさだけが胸に広がっていく。

「よし、ついたぞ! って御門先生いないのかよ? 一体どこに…」
「だ、大丈夫ですから…とにかく降ろしてください」
「でも…」
「少し休めば問題ありません。だから…」
「…わかった。でも無理はすんなよ?」
「あ…」

とすん、とベッドの上に降ろされたヤミは思わず残念そうな声を上げてしまう。
自分から降ろしてと頼んだのに、何故こんな気持ちになってしまうのか。
黒衣の少女はベッドに腰掛けながら再度胸元で手をぎゅっと握り締める。

「く、苦しいのか?」
「はい…い、いえ。大丈夫です。これは一時的なものだと思いますから」
「だけど…」

心配そうに覗き込んでくる少年の顔にヤミは思わず目をそらす。
既に胸のドキドキは最高潮に達していた。
このままではどうにかなってしまいそうだ。
ヤミは無意識のうちにチョコを口に運んでいた。
身体が栄養を求めたのか、それとも他に気を向けなければまずいと感じたのか。
だが、その試みはこの状況において最悪の一手だった。
何故ならば、そのチョコこそが今の状況の元凶ともいえる存在だったのだから。
「……っ、はぁ…はぁ…」
「お、おい…?」

結城リトは困惑していた。
黒衣の少女がその小さい口に何かを入れたかと思えば、彼女の顔の赤みが増し、息が荒くなったのだ。
最初は薬か何かかと思ったのだが、こうなると毒でも飲んだのかと思わざるを得ない。
まあ、ある意味ではその推測は間違いではないのが…
リトの心配を他所に、少女の様子は刻々と悪化していく一方だ。
戦いを糧にしている者とは思えないほどの滑らかな肌からは玉のような汗がポツポツと浮かび始めている。
薄らと開かれた瞳は潤み始め、右手はぎゅっと胸元を苦しそうに握り締める。
その苦悶の表情は幼い容姿ながらもとても色っぽく、リトは思わずドキドキしてしまう。

「と、とにかく御門先生を――ってうわっ!?」

どさっ!
少女から離れようとしていたリトの身体がほっそりとした手に引かれて逆に引き寄せられる。
不意を疲れた形になったリトは少女のなすがままにベッドへと倒れこむ。
当然、向かい合っていた少女もその勢いのまま仰向けに倒れこみ。
少女の身体を押し倒すような形が完成していた。

「う、うわわっ!? ゴ、ゴメン! 今離れっ」
「ダメ…逃げないで、下さい」
「え、え、ええっ!?」

殴られるかもしれないという恐怖と女の子を押し倒しているという気まずさに身を引こうとした
リトの身体が再度少女の手によって引き寄せられる。
それによって二人の距離は縮まり、顔と顔がお互いの吐息を感じられるほどの距離になってしまう。
だが、少女の暴挙はそれだけでは終わらない。
捕まれていたリトの手はそろそろと胸元へと誘導され――

「…ここが、熱くて…苦しい…んっ、です」
「って、ここここここ金色の闇、お前一体何をーっ!?」
「ヤミ、と呼んでくださって結構です……はぁ…っ、貴方の手、気持ちいいです」
「……ななななな!?」

形容しがたい表情でリトは混乱した。
自分の右手は今、少女の胸を掴んでいる。
自らの意思によることではない、少女自身が誘導して行わせた行動の結果なのだ。
だが、少なくとも少女はこういったことをする女の子ではないはず。

(いいい、一体これは……で、でも柔らか…っていかん、何を考えているんだ俺……あっ、あれは!?)

かさり、と少女の傍に零れ落ちた小さな透明の袋。
その中身を見た瞬間、リトは全てを理解した。
袋の中に入っていたのは見覚えのあるハート型のチョコだったのだ。

「コイツもこれ食べてたのか!? どおりで様子がおかしいと…と、とにかく離れないと! ゴメン!」

朝方、身をもってそのチョコレートの威力を体験しているリトは危機感に煽られる。
このままではヤバイ、その一念でリトは渾身の力を込めて脱出を図った。
少女に謝罪しながら、というのがなんともこの少年らしいが…
ギッ、ギギッ。
リトの身体は数センチも動くことはなかった。
精々がベッドのスプリングがきしんだくらいだ。
どういうわけだといぶかしんだ瞬間、リトは気がつく。
四肢が何かに拘束されているのだ。

「な、なんだ…って、ええーっ!?」
「逃げてはいけませ…んっ」
「ちょっ、はな、放してくれっ!」
「嫌、です」

リトの身体を拘束しているのは手の形に変身したヤミの髪だった。
トランス能力。
つい先日知ったばかりの少女の能力だが、この状況での発動はリトにとっては最悪だった。
何せ四肢がガッチリと捕獲されてしまって動けない。
春菜の誘惑の時とは違い、自分の意思だけではどうにもならないのだ。

「あ…っ」
「おわあっ!?」

ふにょんふにょん。
ジタバタと暴れた結果、リトの手がヤミの胸を揉んでしまう。
純情な少年は動かすまい動かすまいと念じているのだが、手を全く動かさずにとめておくなどということは不可能だ。
どうしてもピクピクと反応で動いてしまう指が少女のふくらみに沈んでいく。

「ふぁ…ぁん…」
「う、うわ…うわ…」

手から伝わってくる柔らかな感触と、耳から入ってくる少女の喘ぎ声にリトは赤面する。
元々エロ本はおろか女の子の水着姿にすら赤面するほどリトは純情なのだ。
見た目が年下といえども、女の子の胸を揉んで困惑しないはずがない。
だが、ヤミはそんなリトの様子に構わず自身の手をゆっくりと下へと下げていく。

「結城リト…」
「は、はははい!」
「熱いんです…お腹も…その、下も」
「し、下? って、わーっ!?」

少女の言葉に思わず視線を下げたリトの絶叫が響き渡る。
なんとヤミは自分のスカートをたくし上げていたのだ。
黒衣のスカートは元々とても短いだけに少し捲るだけで中身が露出してしまう。
リトの視界に純白の布地と火照った肉付きの良い太ももが飛び込んでくる。

「お、おいヤミ! 何してるんだよ、隠せ、それ隠せって!」
「それって、何ですか…?」
「だから、そのパパパ……」
「んっ……ここも、触って…」
「ヘアッ!?」

刺激的な光景に動揺するリトの空いていた手を掴んだヤミはそれを自分の股間へと導いた。
ふにっ。
ショーツの布感と、その下の肌の感触がリトの手に伝わる。

「んな、なななな…っ」
「ハァ……ハァ…結城、リト…」

自分の名を呼ぶ少女のとる行動にリトは翻弄されっぱなしだった。
右手は胸に、左手は股間に導かれ、傍目には情事突入状態。
だが、拘束されているリトにその場を脱出する術はない。
いや、それどころか両手から伝わってくる感触に彼の脳はヒート寸前なのだ。

(右手は柔らかかくて、左手はなんか熱くて…お、女の子ってこんな……だ、駄目だ駄目だ!)

ぶんぶんと頭を振ってどうにか煩悩を追い出そうとするリト。
しかし彼の身体は意思とは裏腹に女の子の身体をしっかり味わうべく神経を集中していた。
今リトの指は高感度のセンサーともいえるのだ。
本人にその意思はなくても、男の本能が女体の感触を記憶しようと躍起になる。
鉄の意志を裏切り、指先がそろそろと僅かに震え、少女の敏感な部分を撫でさすっていく。

「んはっ…んんぅ…」

理性と本能がせめぎあっているためその指使いは愛撫というには程遠い稚拙さしかない。
だが、催淫効果に犯された今のヤミにはそれでも十分だった。
少年の指が動くたびにピクンピクンと少女の身体が跳ね踊っていく。
既に瞳はとろとろに潤み、普通の男ならば、理性を決壊させていてもおかしくはない状態だ。
だがしかし。
結城リトという少年は普通ではなかった。

「――ヤミ! しっかりしろ! こんな、こんなのは駄目だ!」
「はぁっ…どうして、ですか? だってあなたのココもこんなになっているではないですか…」
「え、あ、わっ!」

少女の視線に導かれ、自分の股間を見下ろしたリトは狼狽した声を上げる。
ズボンを押し上げるように膨らんだ股間。
紛れもなく、少年の怒張だった。

「こ、これは…その…」

如何にリトが純情な少年といえども、病気でも不能でもない以上少女の痴態を見て反応しないはずがなかった。
目の前の少女にそれを見られた恥ずかしさからリトは思わず目をそらしてしまう。
だが、それがいけなかった。
次の瞬間、ヤミはリトの股間にそっと手を触れさせてきたのだ。

「はぅっ…!?」
「ん…熱い、ですね…はぁっ…」

ズボンを突き破らんばかりに猛っていた息子に手を当てられてリトは盛大に仰け反ってしまう。
だが、身体を固定されている状態では身体を離すことは叶わない。
すりすりとズボンの上から急所を撫でられ、リトの口から声にならないうめきが漏れていく。

「うぁっ…駄目だっ、ヤミ! こんなことしちゃ駄目だ!」
「どうしてですか?」
「どうしてって…その、こういうのは好きあってる男女がするものだろ!?」

リトは必死だった。
今のところ理性が上回っているものの、このままではどうにかなってしまいそうなのだ。
ヤミのことが嫌いというわけではない。
可愛いし、出会った時からどこか気になる存在でもある。
だが、それとこれとは話が別だ。
薬の効果でこんなことになってしまうなど、認められるはずもない。

「お前は今、薬の効果でこんな風になってるだけなんだ! このままじゃ正気に戻った時に後悔するぞ!」
「…あなたは、私のことが嫌いなのですか?」
「嫌いじゃない! だけど…!」
「なら、問題ありません。んっ…何故なら、私は……はぁっ、あなたのこと…」

そこでヤミは口を閉じて目をつぶった。
瞬間、リトは憤りも春菜やララのことも忘れて少女の顔に見入ってしまう。
そっと閉じられた瞳。
ピンク色に火照った唇とそこから微かにもれる吐息。
薄らと赤く染まった頬。
美少女と形容して全く問題のない女の子の無防備な顔がリトの視界を埋め尽くす。

「う、うぁ…」

ドクドクとリトの心臓が跳ねる。
正直、見惚れたといってしまってもよかった。
初めて春菜と出会ったときのような、いや、あるいはそれを上回っているかもしれない胸の鼓動。
駄目だとわかっているのに目が放せない。
唇に視線が吸い寄せられていく。
どちらかというと鈍感に分類されるリトだが、少女の意図は明白だった。
間違いなく、キスをねだられている。

「ん…」

ゆっくりとヤミの顔が近づいてくる。
頭は固定されて動かすことができない。
既に残った距離は数センチ。
リトは反射的に目を閉じ、そして。

「あ、あれ?」
「……」

待つこと数秒、唇に触れる感触はなかった。
怪訝に思ったリトが目を開けると、そこには同じく目を開いている黒衣の少女の姿。
その吸い込まれるような真紅の瞳は驚愕に見開かれている。
潤んでいた瞳は正気の光を宿し、淫蕩に火照っていた頬は羞恥の赤に染まり直されようとしている。

「や、ヤミ? 元に戻ったの…か?」
「結城リト…」
「はい?」

思わず間抜けな声を上げてしまったリトの顔が恐怖に引きつった。
少女の背後の『ゴゴゴ…』という効果音を見てしまったのだ。
目に見えないプレッシャーが周囲に渦巻いていく。
もはや想像するまでもない、目の前の少女は怒りに震えている。

「…ふ、ふぁっ?」

ビクッ!
怒りに身を任せようとしていたヤミの身体がぴくんと跳ねた。
先に述べておくと、リトに罪はない。
拘束が解除され、少年はただ身を引こうとしただけ。
その際、触れていた両手が強く動いたからといってもそれは仕方がないこと。
ただ、両手の位置が少女の胸と股間にあっただけなのだ。
とはいえ、そんなことは少女には関係がなかった。
恥ずかしい場所を触られ、見られてしまったのは事実。
更にリトに不幸だったのは、ヤミが今までのことを全て覚えているということだった。
本来、薬の効果が切れれば効果中の記憶は消え去る。
だが、ヤミの身体は毒に耐性があったせいか、記憶が残ってしまったのだ。
見る見るうちに、少女の表情が無表情に凍っていく。

「死んでください」

端的に一言。
リトの命運はここに定まった。

「……ドクターミカド。今度あった時はきっちりと話をつける必要がありそうですね」

無残に破壊された保健室の中、事情を聞いたヤミは暗い笑みを浮かべていた。
真っ二つに切れたベッドの狭間に倒れこんでいるリトは大粒の冷や汗を流す。
御門先生逃げてー! と心の中で叫んだのがよかったのか、部屋の主が帰ってくる様子はないようだが。

「事情はわかりました。私にも非があったようですね」
「いや、俺に責任はないんじゃ…ていうかこうなる前に事情を聞いてほしかったというか」
「何か?」

髪を刃物にトランスして突きつけてくるヤミにリトはなんでもありませんと頭を横に振る。
迂闊なことを言えば殺されてしまいそうな雰囲気だ。

「まあ、事情が事情ですし、私に行った数々の狼藉は許してあげましょう」
「そ、それはどうも…」
「しかし、次はありません。それと、先程のことを思い出すのも許しません。いいですね?」
「はいっ!」

ギラリ、と殺気のこめられた視線にリトは気をつけの体勢で肯定の意を示す。
それを見たヤミはリトに目もくれず保健室を出て行こうとし、ふと立ち止まり振り返った。
次の刹那、リトの額に小さな箱が命中する。

「痛っ」
「…それ、あげます」
「あげ、え? これ…?」
「チョコです。今日はバレンタインという日だそうですから」
「お、俺にくれるのか!?」
「いらないのですか?」
「い、いやそんなことはない! サ、サンキューな!」

とんだハプニングの後だったが、女の子からチョコレートをもらって嬉しくないはずがない。
相手は自分を殺そうとしている娘だが、それでもお礼を言う辺りが結城リトという少年の美点なのだろう。
そんな少年の態度に、呆れを

「では…」

そして微かな胸のうずきを覚えながらヤミはそっと保健室の扉を閉めた。

「そういや、まともに女の子からチョコもらったのってはじめてかも…」

ボロボロの保健室でリトは一人つぶやいた。
今までは精々妹の美柑からもらう程度だったし、今年は春菜からももらえたが、真っ当にもらえたというわけでもない。
ララからはまだもらっていないが、彼女の場合はバレンタインそのものを勘違いしている。
そういう意味では、手元にあるチョコが初めてのチョコといえるのだ。
勿論、ヤミの性格からして義理チョコであることは間違いないのだが。

「やべ、それでも嬉しいかも…」

女の子、それもとびきりの美少女からのチョコ。
過程はどうあれ、春菜からもらえたチョコもある。
数字に換算すれば二個だが、人生初の快挙にリトは喜びを露わにする。
しかし、彼は気がついていなかった。
喜びに隠れ、無意識とはいえ、春菜からのチョコとヤミからのチョコを同格扱いしたことの意味に。
まだ、気がついていなかった。

 

「……ふぅ」

足早に学園の門を潜る。
ヤミは少しでも早くリトから離れたかった。
別に彼の傍にいることが嫌というわけではない。
ただ、なんとなく彼の顔を見ると落ち着かなかったのだ。
それは先程までの痴態からくる気まずさのせいなのだろう、そう少女は思い込んでいた。

「嬉しそう、でしたね」

確かに自分からのチョコに彼は喜んでいた。
なんて単純な、と冷静な心はリトを侮蔑する。
だが、それとは違う心がそのことに嬉しさを覚えていた。

「…っ! もう、薬の効果は切れているはず」

だから気のせいなのだ。
少年の嬉しそうな笑顔を見た時、とくんと高鳴った胸の鼓動なんて――
無性に鯛焼きが食べたい、少女は頭に浮かぶ少年の顔を振り払いながらそう思った。

 

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